駒沢大学の大八木監督は、レース中、選手に喝を入れるためのゲキ(檄)発言が話題になっていますね。
しかし、一部で炎上になることもあるのが大八木監督の檄です。
名言という人もいれば、パワハラと思う人もいて、檄や名言をまとめながら、パワハラ発言の違いについて解説します!
名言まとめ|大八木監督の檄(ゲキ)
駅伝大会でのレース中の大八木監督の檄を飛ばすところは視聴者にとってはいわば名物のようなものです。
一番有名な檄・名言に
男だろ!
ですよね。
名言①男だろ!!!
2021年箱根駅伝のとき、10区のアンカー石川拓真選手には、
男なんだろ!と激を飛ばし、
↓
10区ラスト2キロで首位交代
↓
やったね、お前男だ!
↓
からの石川くん右手で返事

やったね‼️
やったよ‼️お前 男だ‼️駒澤大学 大八木監督
#箱根駅伝 pic.twitter.com/xqFhAiA2QB— 700yard (@Ffi5aCH4StPsp5Q) January 3, 2021
最後は笑顔で返す石川選手が素敵ですよね。
名言②お疲れさん、ありがとう
走り終えた選手に、
「お疲れさん、ありがとう」
激を飛ばした後に、この優しい発言は一生忘れられないですね。
労い褒める大八木監督の言葉にギャップを感じ、涙しちゃいます。
「いいぞいいぞーそのくらいのペースで行け」
「(2位まで)もう30秒切ってるぞ」
駒澤2区、山下選手への大八木監督のゲキ。
2区ラスト900mにて pic.twitter.com/G1EnqZW8jt— ゆーま⛅ (@Yuma2103) January 2, 2020
これまで大八木監督は激を飛ばすことが有名でしたが、最近は褒める発言でゲキを飛ばし、選手の士気を高めているとか。
名言③2人で行けば浦野が区間賞でお前は区間3番目
「おい浦野!!人の後ろばっかりいたらダメなんだ!いいか、2人で行けば浦野が区間賞でお前(伊東)は区間3番4番だからな!!!!!いけ!!!!」
ライバル選手國學院大學の浦野選手にも檄(ゲキ)を飛ばすところが男ですよね!
その後、浦野選手のペースが上がりました。
ライバルなのに、、、こういうところが世間からも好かれるポイントなんでしょうね。
名言④会津の恥になる走りはするな!!
大八木監督自身も会津出身
名言⑤足とかなんとか関係ない!!
名言⑥練習は嘘をつかんぞー!!
名言⑦漢だろ!!!!
男だろ!にも似ている言葉。
名言⑧白バイを抜け!!
男だったら抜けよ!!男の意地だ!!
白バイを抜くことはこれからも一生ないと思うんですが、勢いが欲しいという意味。
名言⑨日大じゃねえぞ!!その前だぞ!!
目の前より、もっと先を見ている大八木監督。
大八木監督は昭和だよな。(褒め言葉)
昭和スタイルですが、愛情がある大八木監督。
名言⑩テレビカメラに檄飛ばす
では、2021年箱根駅伝の大八木監督の檄をまとめてました。
2021年の箱根駅伝で駒沢大学の大八木監督で一番話題になったのが、選手ではなく
テレビカメラ
に檄を飛ばしていました。
檄というより注意?本当は怒っている様子がコチラ。
一言目「テレビカメラさん、前に行ってください(声小さめ)」
二言目「危ないので前に行ってください」
MAX「危ないから前行けって言ってんだろ!!!」
このやり取りをそのまま日本テレビは放送していました。
今年は2号車大変だな…!
大八木監督に怒鳴られ、ペースメーカーに使われ…!
テレビカメラ車と大八木監督
#箱根駅伝 pic.twitter.com/m3AzXfQOLT— YOUP (@ohbabysummer) January 3, 2021
選手ファーストな大八木監督。
それを、日本テレビの上重アナは、「大八木監督から威勢のよい言葉が飛びました」とコメントまでしています。
2018年の大八木監督
2018年の大八木監督はもっと檄が激しかったです。

これが、駒大・大八木監督の魂の叫びです! 2区の片西選手へ。前で聞いていた神奈川大の大後監督は「いいな、駒沢は。みんな大八木監督の言うこと聞くから」と冗談っぽく漏らしていました。 #全日本大学駅伝 pic.twitter.com/UKryNCXurR
— 朝日新聞スポーツ部陸上担当 (@asahi_runner) November 4, 2018
こんな監督なら叱られてみたいですね。昭和の男を感じさせます。
こんな風に檄を飛ばす監督も珍しく、時代に会っていないのではと、檄を飛ばす大八木監督を見て違和感を感じている人もいたようです。
2016年大八木監督の檄
2016年の箱根駅伝の大八木監督の発言は、

「よし!根性あるな、こいつ」
たくさんの選手を見てきたからこそ、いえる言葉ですよね。
檄とパワハラの違いはなに?
大八木監督の檄は箱根駅伝のときに話題になりますが、パワハラではないかと感じる人も一部ではいて、炎上スレスレのときも。
捉え方によっては、パワハラにもなりかねんという印象持ちましたが…捉え方やからね。
大八木監督のあの発言を有難がるのはおかしいやろ。どう見てもパワハラ。
しかし、パワハラとは、
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」
(厚生労働省のパワハラについて)
と、上司の立場を利用して、苦痛を与える行為のことをさします。
今回の大八木監督の檄は、選手を思うからこその言葉で合って、パワハラではないという見方もできますよね。
大八木監督の檄は、
鼓舞させる
という意味も含まれているので、大八木監督と選手との信頼関係があってこその檄ですよね。
大八木監督の檄を聞いた選手たちは、

「やっぱり(体が)反応しますね」
と檄を聞いたときのことを話しています。
2021年箱根駅伝では、トップを走っていた創価大学に3分の差をひっくり返し、追い上げいったのは、大八木監督の檄があったからこそではないでしょうか。
そして、大八木監督の檄は
駒大メンバー16人に聞いたところ、大八木監督の喝が欲しい人は5人、怒ってなければどんな言葉でも欲しいという人もいた
と箱根駅伝の解説のときにアナウンサーが話していたので、選手に合わせて檄を飛ばしているようです。
この時代、パワハラ発言とも捉えてしまいますが、大八木監督自身も選手との接し方を変えてきています。
昔は怒る8割・褒める2割
昔のように、愛情を持ちながら、怒鳴っても、選手はついてこなくなった。
今は怒る5割・褒める5割
昔の大八木監督に比べると、表情も柔らかくなり、選手が委縮しないようかける言葉に気を付けているとか。
表情が柔らかくなった緊張感は保ちながら、過度に萎縮をしないように心掛ける。黄金時代を築いた頃は選手から声をかけるのを待っていたが、それも違う。自ら積極的に「何があった?」「いい練習だったな」「元気がないな?」などと声をかける。
(日刊スポーツ)
5.6年前から、選手へ大八木監督自ら話しかけたり、
朝練のマラソンには、大八木監督自ら自転車で伴走し後ろからついていくようにして、積極的にコミュニケーションを図っています。
そして、実際に2015年ごろの大八木監督です。

怒ってばかりの監督だったら、こんな風にスキンシップしないですよね。。。
叱るときは叱り、褒めるときはめちゃくちゃ褒める。
大八木監督が選手の目線に合わせるようにしたんですね!
世間の声まとめ
大八木監督の場合
『男だろ💢』
…こそ最大の誉め言葉です#箱根駅伝2021 #駒澤大学 #日テレさんへ— ゆるふわ (@dCGBxGRdPJx0T0G) January 2, 2021
大八木監督が走る車の中から「花崎よくやった!」って。それに手を挙げて応えた花崎くん、笑顔で走り出した7区の1年生、なんかいいな、これ好きだな#mitazo
— ななこ (@7738A) January 3, 2021
今回の箱根駅伝は比較的静かだった影響もあって大八木監督の檄がめちゃめちゃ聞こえたけど、その檄に選手が応えるという信頼関係が感じられる場面が多くて良かった。いろいろ外野は言うけど当事者でなければわからない絆はあるのよね。
— あかぎゆーと (@akagiya) January 3, 2021
毎年、大八木監督の檄は見ている視聴者にとっても刺激のある言葉ではありますが、今の時代にあってないとも思いません。
それは信頼があるからこそ、愛情のある言葉として発していると感じています。